親の意向のみでアンガーマネジメントのトレーニングに連れてこられる子が時々います。それまさに連行。親は連れてくることで満足して「あとは何とかしてくれ」という感じが多いのも気にかかります。勉強でも塾や学校に丸投げする親がいますが、やはり学びは親子(家族)で取り組むことが大切です。そして何より、こどもが感情コントロールスキルを身につけるのに一番大事なこと。それは子ども自身がその必要性を認識して取り組むことです。自分の感情に気づいて自分でコントロールすることは、自分にしかできないからです。「なぜ、アンガーマネジメントを習うのか」ということについて子どもと話し合い、「もう友達と喧嘩したくない」などの動機が本人から出てくれば、初めのころはうまくいかなかったとしても、アンガーマネジメントのトレーニングに参加しても楽しく学べることがきっとできるでしょう。アンガーマネジメントは一朝一夕で身につくものではありませんので長く続けられるように大人がサポートしたいものです。