子どもがコップにたっぷり入ったミルクを運ぶ時、皆さんだったら何て声をかけますか?大抵の日本人は「こぼさないでよ!」とか「こぼさないようにしてよ!」と言っていませんか?で結局こぼしちゃってイライラ爆発。アンガーマネジメントの本場アメリカの家庭ではこの場合『上手に運んでね』とか「上手に運ぼうね」と声をかける方が多いそうです。「~してはいけない」より「~しましょう」という考え方です。実際『上手に運んでね』と声をかける方が失敗しないという統計も出ています。子どもに注意する時『Don’t 』からではなく『We』から話し始める声の掛け方ひとつで子も親もイライラしなくて済む。それがアンガーマネジメントです。食事中に動き回る子供に対して「座って食べなきゃダメでしょ」ではなく「食事中はみんな座っている方がいいよね」というような感じです。脳科学的にも否定形の言葉よりも肯定形の言葉の方が脳が認識しやすいと言われています。野球でも『高めに手を出すな』より『低めを狙え』と指示する方が良い結果が出る。というのは有名な話ですアメリカ人のコミュニケーションは、できるだけネガティブなワードを使わないように心掛けていると感じます。子供に注意するときに、命令系やYouではなくWeを使うということは、子供であっても一個人として尊重したうえで、親自身も当事者として一緒に物事を考える姿勢の表れなのだと思います。