アンガーマネジメントの第一段階はストレス(怒り)を感じたら6秒間は衝動的に反射しないこと。これを衝動のコントロールと言いますが、実はこの「6秒」という部分だけが一人歩きをして、6秒我慢すれば怒りが消えると思っている人もいるのです。我慢はそれ自体が怒りに意識が向いてるので、場合によってはストレスがより大きくなるかもしれません。6秒待つの本当の意味は、6秒間はストレス(怒り)から意識を逸らすことなんです。大雑把に言えば、6秒よそごとを考えると言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。そうすることで前頭前野から理性が働き始め、次の「思考のコントロール」にスムーズに移行できます。私たちは「つい言い返してしまった」「ついにらんでしまった」「つい怒鳴ってしまった」と後から「つい」という言葉を言い訳として使います。この「つい」こそ反射であり、後悔の元になるものです。