アルプスの少女ハイジの名場面といえば「クララが立った〜」です。アンガーマネジメントトレーナーとしてはこの名場面の直前のハイジに惹かれます。クララのバカっ!何よ意気地なしっ! 一人で立てないのを足のせいにして 足はちゃんと治ってるわ! クララの甘えん坊!怖がり!意気地なし! どうしてできないのよ そんなことじゃ一生立てないわっ! それでもいいの? クララの意気地なし!あたしもう知らない!クララなんかもう知らない!この時のハイジはアンガーマネジメント的に言えば「クララは自分で立つべき」が裏切られ怒ります。その一次感情にはハイジにとってクララが大切だからこその悲しい気持ちや悔しさが感じ取れます。ハイジはその悔しさや悲しさを怒りの感情を使ってクララに伝えました。そして「クララが立った〜」のクライマックスにつながります。アンガーマネジメントは決して怒らなくなることではありません。アンガーマネジメントではその怒りで自分が後悔しなければ怒っても良いのです。クララにはハイジの怒りがポジティブに届いたのです。そしてクララを動かしました。怒りは悪いことだけではありません。上手につかいこなす事で好転させる力にもなります。ま、ハイジの年齢を考えればそこまで考えていないでしょうが。