アンガーマネジメントを学んだあと、次のステップとしておすすめしているのが「アサーティブコミュニケーション」です。アンガーマネジメントというと、「怒らないようになる技術」と思われがちですが、本来はそうではありません。自分の感情に気づき、衝動的な反応を減らし、感情を整理するための技術です。ただ、実際の職場や人間関係では、感情をコントロールできるだけでは解決しない場面がたくさんあります。例えば、「注意したいけど言えない」「我慢してしまう」「あとから不満が爆発する」「強く言いすぎてしまう」「感情的な相手に引っ張られてしまう」こうした悩みは、“感情の問題”だけでなく、“伝え方の問題”でもあります。そこで必要になるのが、アサーティブコミュニケーションです。アサーティブコミュニケーションとは、自分の意見をしっかり伝えながら、相手の意見も尊重するコミュニケーション方法です。「我慢する」と「攻撃する」の間にある、“率直・誠実・対等”なコミュニケーションを目指します。例えば、「なんでやってないの?」ではなく、「私は○○してもらえると助かります」と伝える。相手を否定するのではなく、自分の気持ちや要望を整理して伝える。これだけでも、相手の受け取り方は大きく変わります。また、アサーティブコミュニケーションでは「伝える力」だけではなく、「聴く力」も重視します。人は、“理解された”と感じるだけで、感情が落ち着くことがあります。だからこそ、・最後まで話を聴く・感情を否定しない・事実と感情を分けて整理する・価値観の違いを受け止めるといった傾聴技術も重要になります。アンガーマネジメントが「感情を整える技術」だとすれば、アサーティブコミュニケーションは「感情を適切に伝える技術」です。感情を抑え込むだけではなく、相手との関係性を壊さずに、必要なことを伝えられるようになる。それが、アンガーマネジメントの次のステップとしてアサーティブコミュニケーションをおすすめする理由です。