いつもイライラする人は百合の香りがおすすめです。私の母は百合が好きな人でした。生前、よく百合の香りが落ち着くのだと言っていました。百合の香りにこんな逸話があります。「百合が咲く頃、その近くの川にいる鮎は釣れなくなる」という話。鮎の友釣りは縄張りを持つ鮎の攻撃心を利用した釣りです。おとり鮎を泳がせて揉め事をけしかけ、攻撃してくる鮎に針を引っ掛けて釣る。鮎の闘争心あっての独特な釣り方ですね。ただそのような鮎も百合が咲く時期に、花から強い芳香が川に至ると友釣りで釣れなくなるといいます。百合が持つ鎮静効果により、おとり鮎をけしかけても攻撃色を示さなくなっているのだとか。そして百合が終わる8月終わりの彼岸花が咲く頃には、また鮎が釣れるようになるのだそう。もう一つ。荒れそうな宴会では料理人が気を利かせてお吸い物に百合根を入れるのだそうです。すると喧嘩等の争い事が起きないで無事に終わるともいいます。百合には実際に鎮静作用もあるのでこの話もまんざらでは無いと思います。もう少しすると百合の咲く頃。アンガーマネジメントのお供に身の回りに百合のアロマなどを置いてみてはいかがでしょうか。