人は「イライラしている自分」を認めたくないものです。65歳ぐらいを境にシニアのイライラは目立ち始めます。認知症の周辺症状としても、興奮や暴言・暴力などがあり、この問題をかかえるご家庭も多くなっています。2012年は認知症患者数が462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人でしたが、2025年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。内閣府 平成28年版高齢社会白書(概要版)第1章 高齢化の状況 第2節 3高齢者の健康・福祉「65歳以上の高齢者の認知症患者数と有病率の将来推計」まずは、このような症状がないかチェックしてみましょう。□最近、イライラすることが多くなった□ちょっとしたことで口に出して指摘するようになった□周囲の人や物に当たるようになったこのようにイライラして怒りっぽくなっているのは、いままでと性格が変わったから……と考えてしまいがちです。しかし、必ずしもそういうわけではなく、ココロの調子がくずれているのかもしれません。多くの人はイライラしているとき、「イライラしていないフリ」をします。他人に「そんなことでイライラするなよ」と指摘されると、「イライラなんかしてないよ!」と言い返したくなるのは、「イライラしている自分」を認めたくないという反発心からです。怒りやイライラの感情は、抑えつけようとすると、反発して大きくなりやすい。一方で、「イライラしている自分」に気づき、「自分は今、イライラしはじめているんだ」と自覚した瞬間、自分の心を落ち着かせることができるものです。感情コントロールできる人は自分を客観的の見ることのできる人ですね。