たとえば、部下がお客様を怒らせてしまったら。「なんでそんなことしたんだ!」と怒鳴ったら、ただでさえ失敗に恐怖を感じているのに、部下はますますやる気をなくします。人は失敗したとき、とにかく目線が下がっています。失敗した人には、まずは目線を上げてもらうのが先決。目線を上げてもらうには「本当はどうしたかった?」と声かけるのです。子供でも同じ。たとえば友達と喧嘩したとしましょう。まずは話を聞いた上で、こう質問します。【親】「本当はどうしたかったの?」【子供】「本当は仲良くしたかった」【親】「そう。じゃ、一緒にあやまりに行こうか」下を向いていた子も、ここで初めて顔を上げることになるでしょう。やる気とは、文字通り「やろうとする気持ち」です。ならば、本来やろうとしたことを思い出すことが先決です。