子供がテストで90点とってきたらあなたは何て言いそうですか。 「どう言うべきかではなく、実際に自分だったらどう言いそうか?」と考えてみてください。「漢字の勉強がんばったね。もっとがんばれば100点が取れるよ、今度は算数もがんばって」なんてつい言いがちではないでしょうか。どうやら人には「ほめた後で余分なことを言ってしまう」という習性があるようです。ここでいう余分な事とは未来の期待です。この余分がある事で親はほめたつもりでも、子どもによってはほめられたと感じない子もいるのです。子どものほうは、ほめられた後で「次はもっとがんばれ」「次はこれをがんばれ」と言われてしまうと「まだまだ不十分。もっとがんばれるはず」と感じて、うれしさが半減してしまうのです。もちろん子どもも色々ですから、「じゃあ、もっとがんばろう」と思う子もいるでしょうが、中には「これだけやってもほめてくれない。どんだけやればほめてくれるの?」と感じて心が折れる子もいます。私の主観では年齢が上がるにつれて、後者が多くなるように思います。ほめる交換条件に、未来の頑張りを言葉で要求しない事を心掛ける。「漢字の勉強がんばってたよね。お母さん・お父さんもうれしいよ」そこで止めておいた方が案外その喜びが自然と次のがんばりにつながるのではないでしょうか。親が子に期待しちゃいけないのか!? とクレームが来そうですが、今、そう思った方は是非アンガーマネジメントを学んでみてください。