東三河エリア最大級の「幼児・低学年」向け教育・子育て応援フリーペーパーの「こどもミライ2024秋号」にコラムを寄稿させていただきました上手に怒るレシピ 〜理想の怒り方〜作ったことのない料理でもレシピがあれば、それなりに美味しく作ることができます。アンガーマネジメントにも上手に怒るためのレシピがあります。怒りをただただ我慢することがアンガーマネジメントではありません。時には怒ることが必要な事もあります。こんな時、怒りを上手にアウトプットできることも怒りのコントロールのひとつで、上手に怒ることができればイライラ沼にハマることもなくなります。言葉は感情を伝える調味料です。特に怒るときの言葉はつい乱暴になりがちで、使い方ひとつで親子関係が台無しになってしまいます。怒るときに使ってはいけないNGワードを覚えておきましょう。 ●過去を持ち出す言葉上手に怒るときのレシピ、まずは「過去のことを持ち出さない」「その場のことだけ伝える」です。例えば「あなたは"いつも"そうなんだから~」といった言葉。この「いつも」ははたして本当に「いつも」でしょうか? つい癖で言ってしまいませんか。過去を持ち出して、怒りを強調すると、子供は「今関係ないことで文句を言われた」と感じ、反発されるだけで逆効果です。自身の子供の頃を思い出してみてください。親に「いつも~」と怒られたとき、「いつもじゃない!」って思っていませんでしたか?●責める言葉「"なんで"できないの?」の「なんで」もNGワードです。子供は責められているように感じ、ただただ耳をふさいでしまいます。他にも「なぜ」「どうして」も同じです。感情にまかせて問い詰めれば黙り込んでしまう子ども。そして「黙ってちゃわかんないでしょ!」と無限ループ沼。思い出してみてください。親に「なんでできないの」と怒られたとき、「できないものはできない!」って思っていませんでしたか?こんな時は「本当はどうしたかったの?」「どうすればできるかな?」と子供が話し出しやすいように問いかけてあげるとよいでしょう。きっと子供は「本当はね~」と本音を話してくれるはずです。 私たちは親になった時から、自分が子供の時に感じていた「怒られる側の気持ち」をつい忘れがちです。大切なのは感情まかせに怒り散らすのではなく、こうしてほしい(リクエスト)を子供に上手に伝えることです。私たちはついつい「子供が言うことを聞かない」と思いがちですが、伝わりにくくしているのは実は親の方かもしれませんね。 初めはだれもが上手に怒ることができません。それは怒る練習をしたことが無いからです。でも、アンガーマネジメントのレシピ片手に子供の頃に感じていたことを思い出すことができれば、きっと上手に怒ることができるようになれます。そうすれば自分のイライラも親子関係も煮詰まらずにすむでしょう。煮詰まった料理はただただ濃いだけで美味しくありませんからね。 さあ今日からゆるっとアンガーマネジメントを始めてみましょう!こどもミライ2024秋号より引用(発行:デジタルバンクジャパン株式会社)